2人の小学生の子供と理系な夫と暮らしているHIROKOです。

 

この先も、こんなに人を好きになることは無いだろう…

 

そう思わせる人が、あなたにはいますか?

 

密かな想い

 

学生の頃、イタリアンレストラン(カルパッチョ・仮名)でアルバイトをしていました。

 

そこで私より8歳年上のたっちゃん(仮名)というシェフに出会ったのでした。

 

何がきっかけで彼を好きになったのか、当時も今もわかりません。

彼の何が良かったのか…。

 

 

気づけば、彼を目で追っていました。

 

 

顔が良い訳でもなく(私はタイプの顔でしたが)背も低く、凄くお洒落な訳でもない…。

 

しかしとても面白い人でした。

おまけに遊び人でした。

 

そんな訳ですから、モテるんですね。

 

バイトの若い女の子で、密かにたっちゃんを好きだった子は何人かいましたから。

 

年上の遊び人です。

好きだと公言するのは、はばかられる雰囲気はありました。

 

それでもわかるんですね。

 

視線とか、行動で。

 

私も密かに好きでした。

 

その当時、私には彼(けんちゃん・仮名)がいましたから、

堂々と言える立場でも無かったんですけど。

 

けんちゃんは、同い年で面白くて優しい子でした。

 

私、面白い人が好きなんです。

 

けんちゃんとは気も合うし、楽しく付き合っていました。

心は満たされていたんです。

 

なのに、たっちゃんを好きになってしまったんです。

 

こういうのって、頭ではわかっていても、どうしようもないんですよね。ね?

 

何も望んではいない…はずだった

 

たっちゃんは私の中で、芸能人を愛でるような感覚でした。

どうこうなろうなんて思ってもいません。

 

見て話して、それだけで十分でした。

 

 

そんな状態が続いていましたが、チーフのセクハラに心がポキッと折れ、

1年足らずで辞めることになりました。

 

たっちゃん、さようなら…。

 

 

それから半年後、カルパッチョで働いている友達に誘われ、

カルパッチョへディナーに行きました。

 

久しぶりに会うたっちゃんは、相変わらず素敵でした。(恋は盲目)

 

 

たっちゃんは自ら料理を運んできてくれ、少し話をしました。

 

「○○ちゃん、今どうしてるの?」

 

「喫茶店でバイト始めたよ。薄暗くて怪しさ満点のところだよ~!」

 

「そうか。彼氏とはうまくいってんの?」

 

「うん。まだ付き合ってるよ~。たっちゃんは?」

 

「最近若い子と付き合いだした!」

 

 

その言葉に地味に落ち込んでいると、たっちゃんが連絡先を聞いてきたのです。

 

 

私たち、実は連絡先を交換していませんでした。

理由は、彼がいるからです。

 

…私から聞くのはちょっと気が引けるのですが、

たっちゃんから聞いてくれればケータイも、

なんなら実家の電話番号だって教える気は満々でした。

 

急速に接近

 

番号を交換しましたが、私から連絡することはありませんでした。

 

彼女ができたと言っていたし、遊び人は忙しいだろうと思っていたからです。

 

 

 

1カ月ほどすると、たっちゃんから連絡がきました。

 

「友達連れていくから、○○ちゃんも友達誘って4人で海いかない?」

 

私はE子を誘いました。

 

「たっちゃんはダメだからね!」

E子には、そう念を押しておきました。

 

当日は、たっちゃんの友達(Aさん)とE子、

私とたっちゃんの二組に分かれて行動を共にすることが多かったです。

 

私の浮き輪に二人でつかまり波に揺られている時、たっちゃんの顔が近すぎて、

私の心臓は飛び跳ねんばかりでした。

 

ああ、この時間が永久に続けばいいのにっ!

 

海の後は居酒屋へ。

 

 

さすが遊び人!と感心したことがありました。

 

4人掛けテーブル席に座る時、まずたっちゃんが座る。

その向かい側にAさんが座る。

 

私とE子は一瞬戸惑いましたが、

流れ的に私がたっちゃんの隣、E子がAさんの隣に座りました。

 

今までの経験からすると、付き合ってもいない友達の男の子は、

まず隣に座ろうとはしませんでしたから。

 

普通は男女向き合って座りませんか?

 

 

自分と友達、どちらの隣を選ぶかで、女の子の気持ちもそれとなく探れますしね。

 

遊び人テクニックを見せつけられた思いがしました。

 

遊び人は遊び慣れた子を求めるらしい

 

次の日E子が、もう一度Aさんと会いたいからセッティングをして欲しいと言ってきました。

 

たっちゃんに連絡を取る口実もでき、私は快く返事をしました。

 

 

「昨日は楽しかったよ。ありがとう。

E子がね、Aさんとまた会いたいんだって。どうかな?」

 

「…うーん。A、彼女いるんだよな。だから無理だと思う。」

 

私は悩みましたが、そのままE子に伝えました。

 

 

E子も半分諦めていたようです。

いかんせん、相手は遊び人ですから。

 

 

それから1週間後、またたっちゃんから電話がありました。

 

「今週の土曜日ひま?ひまならクラブ行かない?」

 

たっちゃんの誘いなら、そこがゴビ砂漠だろうがアマゾンだろうがついていきます!

 

「じゃあさ、女の子呼んどいてくれる?あ、次は遊び慣れた子がいいな。」

 

 

たっちゃんの言葉に軽い衝撃を受けながら、私は電話を切りました。

 

 

遊び慣れた友達って…。

 

 

とにかく当日、2人の友達(遊び慣れていません。

2人とも西野カナばりの会いたくて会いたくて震える系女子)を誘い、

たっちゃん達4人の男性とクラブへ行きました。

 

たっちゃんはクラブに顔見知りが多いらしく、あちこちの女の子に声を掛けています。

 

 

私たち女子はお酒を頼んで席に着きました。

すると男の子のグループが声を掛けてきます。

 

私はフロアの中を見渡し、たっちゃんを探しましたが薄暗さと人の多さで

たっちゃんを見つけることができません。

 

クラブ三昧の週末

 

友達と踊りに行くと、人混みをかき分けてたっちゃんが近づいてきます。

 

「声掛けられてたじゃん?いいの?あの子たち。」

 

「いや~、別に…。それに今日はたっちゃん達と来てる訳だしさ。」

 

「あ、俺たちのことは気にしないで。適当に楽しみなね!」

 

それだけ言うと、彼はまた人混みの中へと消えていきました。

 

 

なんなのこれ…。

 

 

たっちゃんと遊ぶようになって、私はどんどん彼へのめり込んでいきました。

 

かと言って、遊び人の大人が私のことを相手にしてくれるはずがありません。

自分から連絡できず、ひたすら彼からの電話を待つ日々。

 

 

言っときますが、私は肉食系女子です。

気になる子や、興味がある子には自分から「デートしよう!」と誘います。

 

じっと待つのは性分に合いません。

 

なのに、たっちゃんの前では中学生のようになってしまうのです。

 

 

思い返すと、私がこんなに人を好きになったことはありませんでした。

せめて、友達としてでも繋がっていたいと思う程です。

 

会えなくなるなんて考えられませんでした。

 

 

その後も、週末になるとたっちゃんからクラブへのお誘いがありました。

 

毎回悲しくなるのに、誘われる度に会いたさが勝ってついて行ってしまう私。

 

けんちゃんに申し訳ないとわかっていながら

 

ある日、けんちゃんと漫画喫茶で過ごしている時に、

たっちゃんから電話がありました。

 

私は席を外し、電話に出ました。

 

「これからご飯いくけど、○○ちゃんも暇ならおいでよ。」

 

「うん!行く!」

 

「じゃ、1時間後に迎えに行くね。」

 

 

けんちゃんごめん!ごめんなさい!

彼への罪悪感を感じながら、私は嘘をつきました。

 

 

「Sちゃんが近くまで来てるから、ご飯行かないかって。行ってもいいかな?」

 

「うん、行っといで―。じゃ、帰ろっか。」

 

何も知らないけんちゃんは言いました。

 

 

たっちゃんと、たっちゃんの友達、私の3人で居酒屋へと行きました。

だよね。二人きりじゃないよね…。

 

 

少しの落胆よりも、会えた嬉しさが勝っていました。

色んな話をしました。

 

映画の話や、本の話。

 

遊び人ゆえか、それとも彼がそうなのか。

引き出しがいっぱいある彼と話していると、飽きることがありません。

 

何気ない会話の中で

 

私も少し酔っていました。

 

「たっちゃんはさ、モテるよね。それを最大に活かして楽しめてるんだから幸せだよね。」

 

「○○ちゃんだってモテるじゃん。」

 

「どこが!パラボラアンテナかっちゅーくらい電波受信してるつもりですけど?

おかしいな。壊れてんのかな。何も受信してませーん。」

 

「はは。○○ちゃんは鈍感だよね。」

 

「いやいやいや、感度良好ですけど?。敏感通り越して半周したかな。」

 

「いやいやいやいや。筋金入りの鈍感だね。」

 

 

その後、たっちゃんがカキ氷が食べたいと言い出し、

家に送ってもらう途中、甘味屋に寄りました。

 

カキ氷が食べたいと言ったくせに、彼は白玉あんみつ。私は宇治抹茶。

 

たっちゃんの友達は覚えていません。

 

ごめんなさい。もう視界にも入っていませんでしたから…。

 

 

たっちゃんが、スプーンに乗せた白玉を、私の口元へ寄せます。

 

「食べてみ?うまいよこれ。」

 

ギャー!間接キス!

このスプーン、記念に持って帰ってもいいですか?

 

 

遊び人は、事も無げにこんなことをしてきます。

 

たっちゃんの発言の意味とは?

 

「ありがと!楽しかったよ。また連絡してね!」

 

私はお風呂に入りながら、今日のたっちゃんとの会話や顔を反芻します。

あの時の顔良かったな。私変なこと言ってないよな?

 

 

その時、ふと引っかかったのです。

 

 

「○○ちゃんは鈍感だよ。」のくだりを脳内で再生してみました。

 

えっと、どういう流れでそう言ったんだっけか…。

 

 

ん?

あれ?

 

どういうつもりでたっちゃんは言ったんだろう。

もしかして…いや、そりゃないか。

 

大人の遊び人が私なんか相手にしてくれるはずない!

 

その日以降、たっちゃんからの連絡は途絶えました。

 

私はダメ人間だな

 

けんちゃんとはすぐ別れました。

 

こんな気持ちで付き合うのは申し訳ないと思ったからです。

本当は、もっと早く別れるべきだったのでしょうが…。

 

とても優しくて、面白くて、私なんかにはもったいない人でした。

 

 

けんちゃんとは友達から恋愛に発展したのですが、

とにかく居心地が良かったのです。

 

男っぽい性格と言われる私にとって、

けんちゃんは恋人でもあり、気の合う友達でもあったのです。

 

勝手ですが、けんちゃんには幸せになってもらいたかった。

 

今でも、たまに夢に出てきます。

 

 

けんちゃんの夢を見た日は、

何かとんでもない忘れ物をしてしまったような気分になるのでした。

 

それから2年…

 

2年後、私は結婚をしました。

 

主人の仕事の関係で、新婚生活を千葉で過ごしていたある日のこと。

 

主人がお風呂に入っていると、私の携帯が鳴りました。

そこにはたっちゃんの名前が…。

 

 

「も、もしもし!」

 

「お~う○○ちゃん元気?久しぶり!今何してるの?」

 

「えっと…、千葉県に引っ越した。」

 

「千葉⁉…もしかして結婚したとか?」

 

「いや、うんと、…そう。」

 

「そっか~。幸せ?」

 

「うん。」

 

「そっか。良かったね。おめでとう。」

 

「ありがとう。」

 

「じゃ、お幸せにね。」

 

「たっちゃんもね。」

 

電話を切った後、私はその場にへたり込みました。

もう、二度とたっちゃんは私に連絡をしてくることはないだろう。

 

 

私は結婚が決まった時、たっちゃんに連絡をしようか迷ったことがありました。

 

私の中でくすぶり続けるたっちゃんへの想いに決別するためです。

しかし、迷った挙句連絡をすることはやめました。

 

 

会ってしまったら、結婚することを幸せだと思えなくなるかもしれない。

 

それは、私にとっても結婚する彼にとっても、

絶対に許されるべきではない思いでした。

 

決別

 

2年ぶりにたっちゃんから電話があった夜、布団の中で私は彼にメールを送りました。

 

 

「さっきはたっちゃんからの突然の電話、ビックリしました。

2年ぶりにひょこっと電話を掛けてくるあたり、たっちゃんらしいですね。

 

私は2カ月前に結婚して、今は千葉で暮らしています。

昨日、病院でお腹に赤ちゃんがいることが判明しました。私は今幸せです。

 

たっちゃんは幸せですか?どうせ遊ぶ女の子がいなくなって、

私のことが頭に浮かんだんでしょう。

 

今までずっと隠していましたが、私はたっちゃんのことが大好きでした。

 

それはもう苦しいくらいに好きでした。

きっと、私の人生において、たっちゃん以上に好きになれる人は現れないと思います。

(結婚しちゃったしね)

 

だから、一生忘れません。

 

良い思い出をありがとう。たっちゃんも幸せになってください。お元気で。」

 

 

「○○ちゃんが俺のことをそんなに好きでいてくれたなんて、今初めて知ったよ。

嬉しいよ。ありがとう。○○ちゃんが今、幸せで何より。

 

この先も、ずっとずっと幸せでいてください。

俺の方こそ、楽しい思い出をありがとう。元気でね。」

 

 

もしも…

 

私の長い片思いに終止符が打たれた瞬間でした。

 

清々しい気分でした。

 

 

もしも、たっちゃんと付き合うことになっていたら。

私は好きすぎていろんなことを我慢するでしょう。

 

素の自分をさらけ出すこともできなかったでしょう。

付き合っても苦しむのは目に見えていました。

 

 

それとも、あれほど好きだったのに、

付き合ってみると彼の嫌な部分を知ってしまい、幻滅したかもしれません。

 

状況に慣れてしまって、彼への情熱が冷めてしまうかもしれません。

 

 

片思いだったからこそ、彼は私の中で、

永遠に大好きだった人なのかもしれませんね。

 

私の色

 

人を好きになるということが、こんなにも苦しいものだったとは。

 

たっちゃんと出会って、私はその感情を初めて知りました。

 

人を成長させるものは経験だと思います。

 

様々なことを経験することで、その人の色が深みを増すのだと思います。

 

 

 

色の層が厚い人ほど、魅力的と言えるのでしょう。

 

たっちゃんは、私にどんな色を付けてくれたのでしょうか。

 

 

 

他にも思い出は色々・・・

「私の恋バナ」嫉妬や束縛のきつい人と付き合った結果…。

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結婚前に同棲するのはあり?なし?同棲後の結婚生活はうまくいくのか⁉

 

 

 

 

 

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